剱伎道稽古場日誌 4月24日㈫
本日の子供枠はいつもよりも限られたスペースの中で剣舞の稽古でした。
距離感は剱伎道において大切な感覚です。
剣であったり、時には槍や薙刀を扱うのですから、周りの人にけがをさせたり、壁や天井などを傷つけぬように注意しなくてはなりません。
ですから稽古中はもとより、稽古前後の整列の時の位置等も厳しく注意されます。
安全はもちろんのこと、表現の美しさという点でも重要だからです。
その意識が自分のことだけではなく全体を俯瞰し、どう見えているかを気にかけるマインドを養います。
当然ながら指導に当たる大人たちにも、子供たちに対して周りに気を配るよう促すことが求められる。
この積み重ねが本番の舞台での立ち姿を美しくし、また、
例えばその舞台のスペースが限られたものであったとしても安全に、ダイナミックなパフォーマンスを可能にしていくのです。
周りに気をつけなさい、とか、中心を意識して整列しなさい、という言葉は単なるしつけを越えて、「間合いを通じてコミュニケーションを学ぶ」剱伎道の神髄に触れるものであると言えるでしょう。
本日もお疲れ様でした。
剱伎道
宇土修