剱伎道稽古場日誌 4月28日 剱伎道の「剱」とはマーシャルアーツ即ち剣術を意味し、「伎」はパフォーミングアーツ即ち技芸を意味するものです。 ということで、昨日の大人枠の稽古は武術的な要素の強い内容でした。 例えば上段の構えならそのまま真向斬り、八相なら袈裟斬りに剣を振れる状態を作っておくことで実戦に即したものになります。 実戦に即しているからといってそれがそのまま舞台で使えるわけではなく、むしろ表現として用いるには時に地味であったり、あまり見栄えがしないこともあります。 しかし、相手との呼吸の遣り取りを大切にする剱伎道において、実戦での攻防における間や距離感を肌で感じ、そのような遣り取りに応じた技術を磨いておくことがひいては表現の濃さにつながり、見ていてハッとするような立ち回りを生み出すのです。 見た目だけの華やかさだけではなく、リアルで質実な技によって内面から滲み出るようなずっしりとした表現も、剱伎道ならではの魅力と言えるでしょう。 剱伎道 宇土修
剱伎道稽古場日誌 4月24日㈫ 本日の子供枠はいつもよりも限られたスペースの中で剣舞の稽古でした。 距離感は剱伎道において大切な感覚です。 剣であったり、時には槍や薙刀を扱うのですから、周りの人にけがをさせたり、壁や天井などを傷つけぬように注意しなくてはなりません。 ですから稽古中はもとより、稽古前後の整列の時の位置等も厳しく注意されます。 安全はもちろんのこと、表現の美しさという点でも重要だからです。 その意識が自分のことだけではなく全体を俯瞰し、どう見えているかを気にかけるマインドを養います。 当然ながら指導に当たる大人たちにも、子供たちに対して周りに気を配るよう促すことが求められる。 この積み重ねが本番の舞台での立ち姿を美しくし、また、 例えばその舞台のスペースが限られたものであったとしても安全に、ダイナミックなパフォーマンスを可能にしていくのです。 周りに気をつけなさい、とか、中心を意識して整列しなさい、という言葉は単なるしつけを越えて、「間合いを通じてコミュニケーションを学ぶ」剱伎道の神髄に触れるものであると言えるでしょう。 本日もお疲れ様でした。 剱伎道 宇土修
剱伎道稽古日誌 4月20日 本日は剣舞の稽古でした。 子供枠では剣の返しが多く含まれる剣舞に皆苦戦していました。 大人枠では、剱伎道でお馴染みの演目「三味線」を1人で1曲やりきる、という稽古でした。 緊張感の中、皆1人ずつ発表しました。 自分1人で全てが見られている中、1曲まるまる責任をもち、覚悟して板に立ちます。 いかに普段から本番を意識してしっかり稽古が出来ているか思い知らされます。 きっとこのような小さな本番を繰り返していくことで、 いざ迎える本番の舞台で力を発揮できる割合が上がっていくのではないかと思いました。 剱伎道 石濱真澄 今度の日曜日にはどなたでも参加可能のオープンワークショップがありますので、 ご興味ある方はぜひお気軽にご参加くださいませ。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 【日時】 2018年4月22日(日) キッズクラス/13:30~14:30 (60分) 一般クラス/15:00~16:30 (90分) 【場所】 月島スポーツプラザ 第二武道場 地下鉄有楽町線・大江戸線「月島」駅より徒歩3分 東京都中央区月島1丁目9−2 【稽古参加費】 一般/2,000円 子供/1,500円 【講師】 松村裕美(剱伎道師範代) 剱伎道メンバー 【お問い合わせ先】 メール/kengido@k2c.jp
剱伎道稽古日誌 4月14日 ここ最近は大人も子供も皆、島口師範が新しく考えられた剣舞に取り組んでいます。 振りは同じでも大人と子供、初級者と中級者、上級者で取り組むスタンスが異なり、それぞれのレベルに応じて求められるものも変わります。 とにかく振りを覚えてみんなについていく、というところからスタートして、そこから先は表現をより濃くしていこうという試みが際限なく追及されます。 また、緑帯以上からは指導も稽古に含まれます。 限られた時間である程度のレベルまで後輩を引き上げることが求められるのです。 本日の大人枠では最後にみんなの前で剣舞を披露する、ということが行われましたが、 現在の各々の傾向や課題が如実に顕れました。 それは、初級者はもちろんですが、中級・上級者もそれなりの課題が炙り出され、決してこれで終わりということはありません。 剱伎道のメソッドには初心者向けや子供向けの稽古はなく、中級・上級者も子供たちや初心者と同じことを、細部にこだわり何倍も濃くなるように取り組むのです。 そのような毎回の積み重ねが少しずつ表現を豊かにして、それが本番で生きてくる。 そう信じて我々はこれからも日々の稽古に励んでまいります。 剱伎道生 宇土修
剱伎道稽古日誌 4月10日 本日の子供枠は構えの1から5を復習しました。 特に構えの5はまだ出来て日が浅いため重点的に確認を行いました。 その後、新しい剣舞の稽古を行いました。 慣れない振りや足さばきに戸惑いながらもみんなよく覚えてました。 大人枠も子供枠でやった剣舞の振りに加えてさらに3パターン、全部4パターンの剣舞を稽古しました。 まだまだ振りをこなす事で精一杯ですが、次回はまたさらに深めて、曲にも合わせていけたらと思います。 また、本日4月10日は宇土修さん、宇土千晴ちゃん、本日はお休みでしたが吉岡さんの誕生日でした。 稽古の合間にみんなでお祝いしました。 おめでとうございます! 本日もお疲れ様でした。 剱伎道 瀬川純樹
例年にない開花の早さに、桜の花もあらかた散った後ではありましたが 今年の舎人公園・千本桜祭りは多くの人で賑わいました。 本番前にメンバーがチラシを配って回ると“ぶっこみジャパニーズを見た”と何人かの方に声をかけられ、テレビの効果を実感。 今回は「三味線」「斬雪」等の定番や、基本の構え・組手などに加えて、 昨年七月の剱伎道公演「初陣」の演目もいくつか披露するなど、ボリュームのある内容で、 「30分があっという間だった」というお声もいただき 7日、8日の二回のステージを無事終えることができました。 演目後や、演目の途中でも客席からたくさんの拍手や声援をいただき、参加した子供たちにも大きな自信となったようです。 しかしながら、本番を終えて改めて実感するのが「日々の積み重ね」が大切であるということ。 個々それぞれ満足や悔しさがあったとしても、それは日々やっていることが本番に顕れたに過ぎません。 今回ご来場いただいた皆様に感謝申し上げると共に、これからも剱伎道生一同、弛まず稽古に励んでまいります。 今後ともよろしくお願い申し上げます。
剱伎道稽古日誌 4月6日 舎人公園桜祭りを二日後に控え、前回に引き続き本日も本番に向けた演目の稽古が行われました。 剱伎道としてパフォーマンスを行う場合、剱伎衆かむゐ定番の演目の他、基本の構えや組手が中心になりますが、会場や出演メンバーによってフォーメーションが変わったり、舞台の進行に応じて、演目と演目をスムーズにつなぐための段取りを決めたり、という作業が大切。 出演者の数も演目の数も多いため、手際よくどんどん稽古を進めていかなければ間に合いません。 つけていただいた振りや動きをすぐに理解し、実行することが求められるのは子どもたちも一緒です。 稽古終わりに島口先生からひとりひとりにアドバイスをいただきましたが、 ひとりひとりに良い部分や成長の跡が認められる一方で、もちろん取り組むべき課題があります。 それは日々稽古に取り組み、新たなことにチャレンジしていることの証に他なりません。 大人枠の稽古でも、定番の演目に「桜祭り」仕様のカスタマイズが加えられて、それをしっかりと落とし込むための作業が行われました。 公演ごとに、演じるメンバーが変わるごとに少しずつモデルチェンジを重ねて、お馴染みの演目が色褪せることなく輝き続ける。 例えば歌舞伎の演目が数世紀に渡って演じ続けられてなおも観客の心を捉えるように、私たちも、かむゐ・剱伎道の作品をそんな風に受け継いでいくことができたら素敵ですね。 7日8日と舎人公園で披露される“最新版”の剱伎道のパフォーマンス、どうぞご期待くださいませ!! 剱伎道 宇土修
剱伎道稽古日誌 4月3日 4月最初の剱伎道稽古日は、少し動くだけでも汗ばむような陽気でした。 本日は子ども枠、大人枠ともに7日8日の舎人公園で開催される桜祭りに向けた演目を中心に稽古が進められましたが、 心なしかみんなの、特に子供たちの集中度が高かったように感じました。 奇しくも一昨日は月島社会教育会館で「初陣」の撮り直しがあり、その余韻を残しながら本番を控えるというシチュエーションが良い方向に作用しているのでしょう。 もちろん全員が桜祭りの舞台に立つわけではありませんが、参加しないメンバーも何かを持って帰ることができるのが剱伎道の稽古場の魅力のひとつと言えます。 今日の稽古でも、出演しないメンバーが代役として演目の稽古に参加したり、大人枠では島口先生からケレン(リアルではないが舞台表現として華やかに見える手法)の技を教わるなど、充実した稽古内容でした。 子供枠の終わりに島口先生が「みんな上手くなっています。驚きました」と言っておられましたが、そのように言っていただけるだけの、内容もさることながら、活気とやる気に満ちていたように感じられました。 日々の稽古に加えて、様々な本番の経験を重ねていきながら、ひとりひとりはもちろんのこと、「剱伎道」という集団が厚みを増しつつある、そんな手応えを覚えた本日の稽古でした。 剱伎道 宇土修
剱伎道稽古日誌 3月30日 本日は子供枠、大人枠共に自分がカメラでどう撮られたらカッコ良いか、実際に携帯のカメラを使って実践してみました。 普段はあまり意識していない、カメラアングルとかを気にしながら、皆で意見をし合いながら進めていきました。 客観的に自分の動きを見るのも良い稽古になりますね。 本日もお疲れ様でした。 剱伎道 阿知和和伸
2018年3月23日(金) 本日の子供枠は素振り500本振った後、応用の素振りも行ったのでかなりの本数を振ったのではないでしょうか。 その後組手の1から6までの芯を順番に確認していきました。 大人枠でも応用を含めた素振りを行ったあと、各々が剣舞ソロ(8×8カウント)を15分で創る、というお題に取り組みました。 それぞれが創った剣舞を皆一度に行います。 それを今度は映像を撮る人がいます。 カメラワークで素敵な映像になるよう全体のバランスを見て、8×8カウントのどの時点で誰を中心に撮るのか計画を立てます。 剱伎道では、自分のソロだけでなく、相手も立つように力を注ぎます。 カメラワークはまた違った視点になり難しいですが、皆で1つの映像作品を作り上げているような感覚でした。 このような稽古は他ではないのではないでしょうか。 色んな視点からの稽古があり、メニューがとても幅広いです。 3月25日(日)にオープンワークショップを開催致しますので、剱伎道を体験されたい方はどうぞお気軽にお問合せくださいませ。 子供クラス13:30 -14:30 一般クラス15:00 -16:30 場所:常盤台地域集会室 参加費:子供1,500円 一般2,000円 講師:師範代 松村裕美 お申込みお待ちしております! 剱伎道 石濱真澄